九州で大きな地震が多発しています。
建物の倒壊で、人の命が失われるという悲しく痛ましい事案が発生しています。
私は阪神大震災が発生して以来、建物が倒壊し、人が下敷きになったときに、どうしたら短時間でそこから人を救い出せるだろうかと考え続けてきました。
適切な道具を日頃から準備し、適切な手法を使えば、たとえ、救出の専門家がすぐに来られない状況であっても、近隣の人の手で崩れた家から人を救い出せるのではないかと思っています。
すぐに救出しないと、新たな余震で倒壊が進んだり、火事の火の手がまわってきて、助かる命も助からないかもしれません。南海トラフ地震のような広域の地震が起きたら、救出部隊は何日も来ないかも知れません。
救出に役立つと思う道具と使い方を紹介します。
【木造住宅の場合】
・長さ1メートルほどのバール
バールの重量を生かして、瓦を割ったり、外壁を突いて穴を開けたり、
剥がすことができます。
バールの長さを生かして、テコで重量物を持ち上げたり、梁(はり)を
解体していくことができます。
・手動のチェーン式ノコギリ
ワイヤーに刃がついたノコギリです。柱や梁(はり)に巻きつけて両手で
交互に引いて木材を切ることができます。狭い空間でも、進入に邪魔と
なる構造物を解体して排除していけます。また、適切な長さに切った
角材を支えとしてつっこんて行くことで、それ以上の建物の崩壊を防ぐ
ことができます。
【コンクリート集合住宅の場合】
・ハンマーと鏨(たがね)
マンションの階が潰れたときに、ひとつ上の階の床に穴を開けてそこ
から人を救助できます。
阪神大震災で、このような方法で何人もの人が救助された実例が
あります。ハンマーとタガネがあれば、コンクリートでも人が通れる
穴を開けることができるのです。
なお、基本的な装備として、ヘルメット、軍手、マスク、ゴーグル、そして懐中電灯は必需品です。
できれば、釘の踏み抜き防止板の入った安全靴もあった方がよいでしょう。
私は一軒家に住んでいるのですが、これらの道具を2階のベランダに置いてあります。家が倒壊してもベランダはそのまま残るだろうという考えです。これらの道具を駆使すれば、救出部隊の速やかな到着が期待できないとき、建物の下敷きになった人を救助できるはずと考えています。
崩れ落ちた家を目にして、呆然と指をくわえているしかない、ということはありません。
もちろん、自身が新たな倒壊に巻き込まれないように、慎重に行動する必要はありますが、平時から道具を準備し、心の準備をしておけば、無理と思えることも可能となり、大切な人の命が救えるかも知れません。
建物の倒壊で、人の命が失われるという悲しく痛ましい事案が発生しています。
私は阪神大震災が発生して以来、建物が倒壊し、人が下敷きになったときに、どうしたら短時間でそこから人を救い出せるだろうかと考え続けてきました。
適切な道具を日頃から準備し、適切な手法を使えば、たとえ、救出の専門家がすぐに来られない状況であっても、近隣の人の手で崩れた家から人を救い出せるのではないかと思っています。
すぐに救出しないと、新たな余震で倒壊が進んだり、火事の火の手がまわってきて、助かる命も助からないかもしれません。南海トラフ地震のような広域の地震が起きたら、救出部隊は何日も来ないかも知れません。
救出に役立つと思う道具と使い方を紹介します。
【木造住宅の場合】
・長さ1メートルほどのバール
バールの重量を生かして、瓦を割ったり、外壁を突いて穴を開けたり、
剥がすことができます。
バールの長さを生かして、テコで重量物を持ち上げたり、梁(はり)を
解体していくことができます。
・手動のチェーン式ノコギリ
ワイヤーに刃がついたノコギリです。柱や梁(はり)に巻きつけて両手で
交互に引いて木材を切ることができます。狭い空間でも、進入に邪魔と
なる構造物を解体して排除していけます。また、適切な長さに切った
角材を支えとしてつっこんて行くことで、それ以上の建物の崩壊を防ぐ
ことができます。
【コンクリート集合住宅の場合】
・ハンマーと鏨(たがね)
マンションの階が潰れたときに、ひとつ上の階の床に穴を開けてそこ
から人を救助できます。
阪神大震災で、このような方法で何人もの人が救助された実例が
あります。ハンマーとタガネがあれば、コンクリートでも人が通れる
穴を開けることができるのです。
なお、基本的な装備として、ヘルメット、軍手、マスク、ゴーグル、そして懐中電灯は必需品です。
できれば、釘の踏み抜き防止板の入った安全靴もあった方がよいでしょう。
私は一軒家に住んでいるのですが、これらの道具を2階のベランダに置いてあります。家が倒壊してもベランダはそのまま残るだろうという考えです。これらの道具を駆使すれば、救出部隊の速やかな到着が期待できないとき、建物の下敷きになった人を救助できるはずと考えています。
崩れ落ちた家を目にして、呆然と指をくわえているしかない、ということはありません。
もちろん、自身が新たな倒壊に巻き込まれないように、慎重に行動する必要はありますが、平時から道具を準備し、心の準備をしておけば、無理と思えることも可能となり、大切な人の命が救えるかも知れません。