2組のIL VOLO(イル・ヴォーロ)

少し前の話だけど、TVをみていたら、IL VOLO(イル・ヴォーロ)が11月、12月と来日公演するというCMをみてビックリ!

え、TVでCMをするほど日本で有名だったんだ・・・?

普段、イタリアのプログレッシブロックとか、カンタウトーレとか、かなりマイナーな分野ばかり聴いているせいか、そもそも自分の好きなグループがTVで公演のCMなんてと、たまげてしまいました。Σ(・ω・ノ)ノ

さて、音楽好きなら、このIL VOLO(イル・ヴォーロ)、一度は聴いてみてほしいグループです。

彼らは、自分たちの音楽を「ポペラ」と呼んでいますが、これは「ポップス」と「オペラ」の融合という意味です(プログレっぽいですね)。

壮大でエモーショナルで、かつ甘い旋律です。
なかなか、日本では聴く機会がないような音楽です。

オペラの本格的な醍醐味とポップスの口当たりの良さが、ちょうどウイスキーの水割りのようで、聴いていて気持ちよく酔えます。
それぞれのジャンルの良いところどりをしていて、胸に迫るドラマチックさと、キャッチーな美しい旋律が味わえるのです。

とりあえず、お勧めの2曲、聴いてみてください。


この曲は、2015のサンレモ音楽祭で優勝し、ユーロビジョン2015イタリア代表の座を獲得した名曲です。ドラマチックで壮大で、聴いたあとに胸に残る充実感が病みつきになります。

映像の方は、相当カッコよく始まるのですが、なぜか彼らが人気映画3本の真似をしていて、よく観るとなんだか微妙なミュージックビデオなんですが・・・。



この曲も好きな曲です。タイトルを訳すと「愛の移ろい」みたいな感じかな?このビデオも前後に彼らが老人に扮して何やら妙なお芝居をしています(最初の30秒ほどは貼るときに飛ばしてあります)。人生における愛の移ろいを表現しているのでしょうね。

来日公演のチケットはこちらで売っています。お勧め!
http://www.tbs.co.jp/event/IL_VOLO/

あ、いま読んで知ったけど、「羽生結弦、プルシェンコが晴れの舞台で彼らの曲を使用!
だそうです。


ところで、イタリアンプログレファンならご存知だと思うのですが(←そんなマイナーな分野のファンそうそういない)、イタリアにはもう一組、同名のIL VOLO(イル・ヴォーロ)というグループがいるのです。70年代に活躍していたグループです。

私はたまたま両方のグループが好きなので、70年代のIL VOLOの解説をしておきます。

ツインギター、ツイン鍵盤という6人組で、2枚のアルバムを出しただけで解散。全体的にジャジーな(ジャズっぽい)音の作りになっており、時にメロウで繊細なメロディーを聴かせたかと思うと、激しいリズムでロックっぽくなったりもします。ちょっと民族音楽っぽいテイストもあるかな?
日本では、キングレコードのユーロピアン・ロックコレクションで次の動画の背景に使われている2枚のジャケットのアルバムがリリースされています。


それぞれのアルバムから好きな2曲を置いておきます。こちらは、万人受けはしないと思いますが、一応。


この曲は、ささやくような繊細なメロディーから始まり、いつの間にかイタリアっぽい熱いリズムに変わっていきます。



この曲は、どこまでも高く飛翔するような熱い展開が愉しめます。しっとり静かに始まるものの、後半は転調して昇りつめていく感じがたまりません。


人の歴史、街の歴史

先日、横浜開港資料館に行ってきました。

この建物の中庭に「たまくす」と呼ばれる立派な木があるのですが、
tamakusu

この木こそ、「ペリー提督・横浜上陸の図」の右側に描かれている木だといわれています。
perry

この絵は、加藤諒さんが出演しているアフラックのCMにも出てきますよね。


横浜開港資料館の展示を見るとよくわかるのですが、ほんとうに小さな漁村に過ぎなかった横浜村は、ペリーの来航を機に一気に国際的な港湾都市として飛躍的な発展を遂げていくのです。

同じこの空間に過去、加藤諒さんが立っていたと思うと・・・違う!(汗)・・・ペリーさんが立っていたのだと思うと、時間の流れの不思議さをつくづく感じます。

加藤諒さんの不老不死はフィクションですが、この「たまくす」の木は、実際にその時代より前から、ずっと命をつないできて、横浜の歴史を眺め続けてきたわけです。

慶応2年の大火や大正12年の関東大震災に遭うなどの歴史を経ながらも生き延びてきたこの木は、人の人生の短さと、人の世が代々継がれ街が変貌していくことの不思議さを一体どう見ているのでしょうね。

ものすごく泣けるアニメの話

2017年は、日本のアニメーションが公開されて100周年ということで、先日、NHKで「ニッポンアニメ100」という番組が放送されました。

視聴者投票で「ベスト・アニメ100」が選出されたそうですが、これがその結果です。
日本で制作された1万超の作品の中のベスト10です。

anime100

私は普段、アニメに特に関心はないのですが、3位の「魔法少女まどか☆マギカ」に関しては、やはり上位に来たかと思いました。

当初、私はこのアニメは、小学校低学年向けアニメ、かつ中年男性オタク向け萌えアニメに違いないと思い、なるべく近づかないようにしないといけないと思っていました。
---いい大人になって、魔法少女ものなんて、バカらしくて、観るわけがない。そんな趣味もないし。

ところが、この作品、あまりにネットの評価が高い。高すぎる。それで、つい観てみたら、もう号泣です。

人生で、最期に映画を一本だけ観れるとしたら、この作品を選びます。
主人公のまどかが最後に選んだ願いに、ほむらの決意と頑張りに涙が出るのです。

今日、DAIGOさんがこのまどマギについてTweetをしていました。
前述のNHKの番組を観て関心を持ったようです。



わかる、すごいわかる。...(≧ω≦。)

Wikiには本作の概要が次のように書かれています。

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れずして人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。 (中略) 題名に魔法少女を冠してはいるが、いわゆる魔法少女ものというよりも魔法少女をモチーフにしたダーク・ファンタジーとしての作風が色濃い。

この作品は、決して子ども向けではありません。むしろ、残酷なシーンや不気味なシーンや恐ろしいシーンが多くあって、メンタルに問題を抱えている人には勧められないレベルです。どれだけの親子連れが絵柄やタイトルのかわいさにつられて映画を観てしまい、唖然としただろうかとよくネットでささやかれています。

闇が深い分、その光もまぶしいほどです。

普段から、世界が平和でありますようにと本気で祈っているような人は、この作品に打ちのめされるほどの感動を得られると思います。

TVアニメ作品は、全12話です(2011年に放送)。
その12話を映画2本にまとめたものが、[前編] 始まりの物語 [後編] 永遠の物語 です(TV版と映画版はほぼ同じ内容)。

その続編の映画が、完全新作の [新編] 叛逆の物語 です。この作品は衝撃的な展開なので、賛否両論が溢れています。人によってはショックを受けたり、消化しきれない人もいると思います。
実際、これを見たDAIGOと北川景子さんの反応は次のとおりです。




私もこの新編を見た直後は、前作を台無しにする脚本と感じたのですが、時間を掛けて考えたら、これはこれで、次作でさらに完成された世界観を創りだすために必要なステップかなと考えています。

芸能界でもまどマギを好きな人は多いようです。


madotube


さて、明日、明後日、abemaTVで映画版を無料視聴することができます。

2017年5月6日(土)19:00 〜 23:15 「魔法少女まどか☆マギカ」劇場版 前後編一挙配信
2017年5月7日(日)14:50 〜 19:00 「魔法少女まどか☆マギカ」劇場版 前後編一挙配信
2017年5月7日(日)19:00 〜 21:03 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語

別にアフィリエイトでもなんでないですよ。一人でも多くの人にこの作品を知ってもらえたら純粋に嬉しいです(まあ、私はずいぶんと周回遅れで本作を知ったのですが・・・)。

有料でよければDMMで各作品を視聴できます。
"まどか☆マギカ"のDVDの検索結果

最後にさまざまな受賞歴を。

第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞
SUGOI JAPAN AWARD 2015でグランプリを受賞
フランスAnime & Manga 19th Grand Prixで最優秀エスポワール(希望)賞を受賞

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