先日、お台場の日本科学未来館に行ってきました。
3Dドームシアターで上映されている『9次元からきた男』を観るためです。

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球状の部分が、3Dドームシアターですね。

『9次元からきた男』という作品は、物理学の究極の目標である「万物の理論」をテーマにした映像作品で、その最も有力な仮説である「超弦理論」主軸として、最新の素粒子研究の成果などを織り込みつつ、ミクロの世界からマクロの世界までを壮大なスケールで表現した作品です。

監修は国内の超弦理論の第一人者、大栗博司先生、その人です。もう、贅沢すぎます。(>_<)
本来、数式でしかたどりつけない理論物理学の世界が、3Dドームによって可視化されるとのことで、もう、予告映像を見てからワクワクが止まりませんでした。



実際に観たところ、圧倒的にビジュアルは美しく、可視化されたカラビ-ヤウ空間だとか、加速された陽子の視点でLHC内を疾走するシーンだとか、宇宙の誕生の再現などのCGは素晴らしいものでした。
劇中の謎の男T.o.E(トーエ)は、理論物理学者の追い求める「万物の理論」の擬人化です。科学者達との追いかけっこの部分は、ちょっとエンターティンメント性を持たせるために頑張っているなという感じはありましたが、万人向け受けするようにも配慮した、よく練られた作品だと思いました。
この映像を観た子どもたちが、将来の理論物理学の道を目ざしてくれるといいなぁと、門外漢ながら思いました。

ちなみに、単にきれいに見える模様の部分も、きちんと理論の裏付けが考えられているそうです。奥が深いですね。

7階のレストランでは、コラボメニューの「9次MEN(きゅうじめん)」なるものを食べてきました。

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麺に刺さっているのは、謎の男「T.o.E」のイラストです。 ←あとで知ったけどこれも食べられるんだって!
うん、まあ、ただの素麺ですけどね。(^_^*)ゞ  ←「すべては‘ひも’で出来ている」から、素麺なんですって!


日本科学未来館には、初めて訪れたのですが、とても居心地のよい場所でした。

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下の写真は日本のロケットH-IIAに搭載されているLE-7Aエンジンです。

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うーん、迷路みたいな配管に萌えますね。たまりません。('ω'*)
火が入ったことはあるのですか?と質問したら、入ったことがあるとのこと。
本当に動くんだと思いました。

さて、このエンジンを見ているときに、「このフロアのどこかでマーブルマシンが動いている」と気づきました。
プラスチックのボールが無数に転がる特有の音がするのです。
探してみると、やはり大きなマーブルマシンが。

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マーブルマシンマニアとしては、もう釘付けです。
おかげで、企画展の「GAME ON」をこの日は見損なってしまい、後日また足を運ぶことになりました。

[補足]
「GAME ON」はテレビゲームの歴史を一望し、社会的・文化的意味、そして未来について考える企画展。
世界初のテレビゲーム機の展示から始まり、インベーダーゲームをはじめとする各種アーケードゲーム機やTVゲーム専用機が多数置かれており、実際にプレイできるようになっています。さらには、開発中のバーチャルゲームまで体験できるようになっており、ゲームの歴史や未来が一望できるようになっています。
私は、懐かしのインベーダーゲームやゼビウスやディグダグなどを思う存分プレイし、懐かしさにひたっていました。スペースハリアーの筐体(きょうたい)がなかったのが残念。唯一、ゲームセンターで最後まで行き着いたゲームです。

5月30日までやっています。

「GAME ON」公式ホームページ
http://www.fujitv.co.jp/events/gameon/

日本科学未来館公式ホームページ
http://www.miraikan.jst.go.jp/

9次元からきた男 特設サイト
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/9dimensions/